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民泊運営 勢いで別荘を買う 買付証明書はラブレター!?

gorilla

民泊事業 勢いで別荘を買う 買付書は、ラブレターと同じである

どうもゴリラ不動産です。
前回一目惚れした空き家に、買付書(ラブレター)を提出。募集価格の200万円引きの指値をしました。

不動産を買うときには、勢いが大事!と思いますが、この背中を押してあげるのも不動産営業マンの仕事であります。しかし、実際自分が買う立場になると、管理大丈夫かなぁ 家傾いていないかなぁ など不安が襲ってきます。スケベ心があるとこの家は将来売却するときに値段上がるかなぁなどと考え、なかなか踏み出せないことが多いと思います。

 しかし、買付書(ラブレター)を出したら引き返すわけにはいきません。恋愛と一緒です。自分のモノにするまでが、ドラマティックで楽しいのです!

買付書を出して数日。あれ?連絡来ないなぁ。やっぱり指値をしたから売主さんが、へそ曲げているのかなぁ~などと思っていると、不動産会社から100万円までなら値引きできますとの連絡が。さて。どうする。。

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「良し!買おう!!」心を決めて不動産会社に連絡する。ここからは不動産のいつもの仕事だ。建物図面から測量図 配管図 下水道台帳 道路台帳など様々な資料を確認して問題なさそうと判断する。そして、不動産契約日が決まった。不動産会社に伺い、契約を締結するのである。

 手付金の100万円を封筒に入れ、約束の時間より少し早く到着した。すると既に売主さんが、いらっしゃったようだ。気品のある少し高齢な女性と娘さんが机で談笑している。簡単な自己紹介と挨拶を終え、重要事項説明書の読み合わせを行った。「若い方に買って頂いて、使ってもらえるなら嬉しいわ」と上品に言われた。僕もそんなに若くないですよと言おうと思ったが、建物と僕の築年数が同じだったため、微笑むだけにした。
 契約は滞りなく完了して、残りは残金の支払い 決済だけとなった。

 帰り道 最寄り駅まで一緒の車で送迎してもらった。
そこで、別荘での家族の思い出やお医者様であることなどを伺った。
「本当に、あの別荘を引き継いでもらえて嬉しいわぁ」
「壊さないであのまま使うのよね」
「はい その予定です」
「良かったわ。私もあなたくらいの歳に別荘を建てて30年くらい楽しませてもらったの。だからあなたも、家族が出来たらいっぱい楽しんでね」
 何か目に見えないものを託されたような気がした。その日の月はやけに輝いていたように見えた。

 そして1ヶ月後 みずほ銀行に、僕らは再度集まった。決済当日である。当日は不動産会社の担当の方のほかに、司法書士も集まり、決済が行われた。振込伝票に残金を記入して手続きを進めた。無事着金が確認できて、鍵を引き渡された。司法書士に権利証を手渡し、登記手続きを依頼した。お礼を言うと「頑張ってね。楽しんでね。」と優しい顔で微笑まれた。

 これで、別荘(空き家)を手に入れたのである。実感は正直あまりない。

ただ、ちょっとだけ売主の方が寂しそうな表情をしたのが、印象に残った。

 さて、次は工事である。外構や内装を俺色に染めてやるぜ。

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【記事解説】

こうして別荘を買ったゴリラですが、不動産売買の売主と買主が会うタイミングは2回です。契約の時と決済の時。
 特に、決済時には、売主・買主の感情が悲喜こもごもで、印象に残ります。子供のころから育った実家を売却する売主が涙ながらに手続きする傍ら、新しい家での生活に夢を見る買主と、淡々と手続きをする司法書士。和やかな決済もあれば、言葉が出ないようなヒリヒリした決済もある。そのどれもがドラマティックですね。

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編集長
ゴリラ不動産 編集長です。 Airbnbのスーパーホスト 空き家を活用して民泊施設へ改修した「民泊奮闘記」を発信中です。
また、ボロ戸建ての再生や、不動産に関するエッセイなどを発信しています。
宅地建物取引士|賃貸不動産経営管理士|不動産コンサルティングマスター
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