ゴリラ農園 土づくり編 これが本当のインスタ映えだ!
ゴリラ農園 土づくり編
どうもゴリラ不動産です。
前回は嫁に相談することなく、市民農園を借り受けました。冷たく「ひとりでやれば」と洗礼を受けましたが、何とか説得をして農園デビューとなりました。
早速、農園の視察への準備を進めます。
頭の中では、何を植えようか、人参か大根か、ニンニクなんかも良いななどと妄想が膨らみます。嫁の冷めた視線を横顔に感じながら、現地到着である。
現地に到着すると、各々が所狭しと耕した畑の中に、すくすく育つ野菜が見受けられます。青い空に、緑が映え、「これが本当のインスタ映え」だなぁと、土の香りが乗った心地よい風に、ときめきを隠せない。
「僕らの畑はどこかな?」依然やる気のない妻を尻目に、くたびれた掲示板に目を移す。そこには、色褪せた区画図が張り出されていた。「20番..」
「あ!一番奥か!行ってみよう」ここの農園は、南側は平坦であるが、北側の奥に行くにつれて傾斜となっている。
僕らは畑の間を縫って目的地の畑 20区画を目指す。
「あれ?ここ?」嫁の眉間に皺が寄っている。
「違くね?畑じゃないじゃん!20番だよ!」
「20番って書いてあるよ…」
「これ畑なの?山林の間違いじゃない?」
「・・・大丈夫。前の人が長い間使ってなかっただけだよ。耕せば大丈夫だって。他の区画はあんなに畑になってたんだから、大丈夫や!」
試しに、持ってきたスコップを土に突き刺した。
「カキーーーーーーンッ!!」
「固ったっ!!」
まるでコンクリートである。スコップでは全くもって歯が立たない。そもそも、この土に生える野菜なんて「ど根性大根」以外考えられない。
嫁に「ど根性大根 専用畑にしようか!?」と冗談を言おうと思ったが、雑草を毟っている姿を見て、頭の中で「非常事態のアラーム」が駆け巡り、口を噤んだ。…嫁が使徒になりかねない。
「取り敢えず、雑草だけ取り切って、土づくりは次回にしよう。それまでに、ホームセンターでショベルを買ってくるわ」ここで嫁に離脱されるわけにはいかない。
なぜか、民泊施設、ボロ戸建てと続き、毎回雑草と格闘している気がするが、何かを始めるときは、雑草と戦うものなのだ。と一人納得する。
すぐに畑が出来ると思ったら大間違いである。耕し、土を作ることから始めなければならないのだ。
美味しい自家栽培のやさい収穫までの道のりは遠い。